61歳で心原性脳梗塞になった夫と生きるブログ

夫が脳梗塞になりました。医者は歩行は無理と言っていましたが何としても歩きたいという夫の願いに寄り添いながら日常を綴ったブログです

脳梗塞者 シリコン製の入れ歯 一部を飲み込んだ

夫は健康な時に奥歯にインプラントを埋め込んでいました。

長い間にグラグラし、浮いてきて、ついに抜いてしまいました。

その後に保険の効かない入れ歯を作りました。

これは15万円ほどするシリコン製の入れ歯でした。

シリコン製と言ってもグニャグニャではなく、硬さがありました。

このおかげで食事もうまく取れるようになっていました。

食事が終わる度に入れ歯を外し、ティッシュで拭き取るという

面倒なこともありました。

 

 

7月5日、日曜日夫はお昼にアイスクリームのおやつを

おかわりして食べたのでお腹は空かず、

夕方の4時頃になってようやく何か食べるものはないかと

言ってきました。

 

早めの夕飯にしようと支度をしているうちに、

夫はピーナッツチョコレートをつまみ食いしていました。

暑いとチョコレートは溶けるのでこの時期は冷蔵庫に入れています。

食べているなと料理しながら目に入りました。

急にグヘグヘとチョコレートを口から吐き出し

苦しそうです。

入れ歯の一部を食べてしまったというのです。

見ると入れ歯の一部が欠けています。

洗面所に行き、口に指を入れオエオエと言いながら

入れ歯の一部を出していました。

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吐き出したものを触ってみてもそれらしきものは見当たりません。

このくらいの事で救急車を呼んでいいかわかりませんでしたが、

体内で不味いことが起きたら大変だと思い119に電話しました。

119にどう対処して良いか相談した

 

「救急ですか?火事ですか」と聞かれました。

「教えてください。脳梗塞者で足が不自由な夫が

入れ歯の一部を飲み込んでしまったみたいで、困っています

口に指を突っ込んで出そうとしていますがうまく出ません。

どうしたらいいですか?」

「分かりました。救急車を出しましょう」と言ってくださり

場所や名前を聞かれました。

 

前回の道路での転倒事故から僅か10日しか経っていません。

マスクや保険証の用意をしてくださいと言われました。

何より慌てたのは室内着であまりにもラフな格好でしたので

急いで着替えました。

救急隊の方が見えて残った方の入れ歯を

見せました。

 

マンションの玄関先に来ていた救急車のストレチャーに乗せられ

またこの間の病院まで運ばれました。

途中で目眩がするというと、夫の目を開け「眼振あり」と報告されていました。

前回の転倒し、頭を打った時以来目眩がすると言っていましたが、

眼振が現れていたんだと思いました。

内視鏡で破片を探す

病院でも入れ歯を見せました。

消化器内科の医者が見えて、気管に詰まっているかもしれないので

内視鏡で調べてみますと待合室にいる私に報告に見えました。

 

しばらくして車椅子と点滴をつけた夫が戻ってきました。

破片が取れたということでした。

最初はなかなか見つからず諦めていたけど、

もう一度見てみましょうとみてくださったら

12指腸に近い部分の胃の下の方に刺さるようにあったとの事でした。

良かった!

破片を大事そうにガーゼに入れジップロックの袋に

入れてくれたのを持ち帰りました。

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胃の中の色とシリコンのピンクが似ていて

見つけづらかったようでした。

 

帰りはタクシーで自宅に戻りました。

帰ってきて夕飯を食べました。

入れ歯が入っていた所の歯茎が少し傷ついて染みると言っていました。

新しく歯を入れるまで暫くは柔らかい食べ物になります。