61歳で心原性脳梗塞になった夫と生きるブログ

夫が脳梗塞になりました。医者は歩行は無理と言っていましたが何としても歩きたいという夫の願いに寄り添いながら日常を綴ったブログです

脳梗塞後遺症 半身麻痺 転倒は骨折につながる。極力転倒しないこと!

転倒は絶対に起こしてはいけない。骨折、寝たきりに繋がる。

 
夫は早く歩けるようになりたい、
回復したいという気持ちが患者の誰よりも強く
リハビリもしっかり取り組み、先生から言われた事を自主トレで励んでいた。
頑張りすぎて無茶をする。
転びながら体験して体得していくものだという。私は違うと思っている。
 
病院も転倒や転倒事故をとても恐れている。
1月の上旬病院に行ったら本人が落ち込んでいた
掛け布団を動かしていたら足からずるずるとベッドからずり落ちたという事で、
気をつけるようにときつく注意を受けたと言う。
 
 
転んだところを見られたのでそのように言ったと言ったが
実は自主トレでづり落ちたと私には言った。
脳梗塞で半身麻痺の人は転んでも
自力で起きるのはとても大変な事である。
 
病院としては転倒は大問題で夫がベッドからづり落ちたとことは
同じ階の看護師やスタッフの周知する事になった
それだけ気を使っている事と情報共有が凄いと思った。
 
今回は運悪く看護師に見つかってしまったということらしいが
本人は何度も転んでいるとの事
それでも歩けるように、早く回復をしたい夫は
見えないところでは度々転倒していたらしい。

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健常時の感覚が残り足を見ないで行動すると転倒してしまう。

 
転倒は自宅に帰ってからも何度もあった。
それは無茶をするというより、
麻痺側の足がついてきてくれない原因がほとんどであった。
 
家の食卓テーブルの近くで転倒したりするとローボードで
脇腹を打ったりして数日間は痛みが続く。
 
退院後は家の近くの医院に薬を貰いに歩いて行っている。
普通なら徒歩7分位の距離を三倍の20分くらい掛けて歩く。
 
健常者が何気なく歩くのとは違って全身全霊をかけての歩行である。
途中で休んだり、足が出ず前につんのめりそうになったり、
麻痺側の足が痙攣を始めたりして進めない
ヒヤッとして手を出しそうになる。
公道を1人で歩かせるのはとても不安である。
 
そしてついに起きてしまった。
脳梗塞発症から丁度一年経った頃の1月6日に
骨折をしてしまった。
大腿骨骨折であった。

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この頃の夫は便秘で時々浣腸を使って出していた。
(脳梗塞に罹る前は三食ごとに出て便秘とは無縁の人でした)
私が外出した帰りマクドナルドのハンバーガーを買い、
家で一緒に食べた。
食べ終わる頃
急にもようしてきたようであわててトイレに向かった
 
十数秒後トイレの前であっという声とドスンと凄い音がした。
慌てて駆けつけると痛い痛いと痛がっている。
今までは麻痺側の膝はピンと伸び曲がってくれないのに
キューンと胸に付くくらい直角になっている。
 
どうしても便は出したいようで脇を抱え、
本人も麻痺のない右手で壁につかまりながらやっとの思いで
便器に腰掛けて用を足した。
 
とにかく痛みが尋常ではない。
麻痺側の膝がお腹に着くくらいにグンと曲がって伸ばせない。
今までは左足は感覚がなくても歩いていた。
片足になっては進む事ができない。
 
ベッドで横になりたいというが家には移動の
車椅子のようなものはない。
リビングから椅子を持ってきて椅子の足に
バスタオルを噛ませて椅子に座らせ
自分の部屋まで押して行きベッドに寝かせた。
 
救急車要請 骨折判明そして入院生活3か月

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やはり尋常ではないので救急車を呼ぶ事にした。
脳梗塞者で歩行が困難だがトイレに行く時転んで
とても痛がっていると伝えた。
救急車が来てくれた。
脳梗塞で入院した急性期の病院の整形外科に入院する事になった。
レントゲン検査で大腿骨骨折が判明した
 
脳梗塞者が転ぶとよくある事だという。
骨折でまたもや3ヶ月入院する事になった。
 
 
骨折したのは午後4時頃で何やかやで5時は過ぎていた。
脳梗塞だと血栓の心配があるので翌日手術は混んでいるが間に入れてくれることになった。
その間足にぐるぐる血栓予防の包帯が巻かれた
 
術後の医者の説明では骨はとても硬くボルトを入れるのに
ゴリゴリととても硬かったという事だった。
大腿骨の所に2箇所ボルトが入っている。
 
脳梗塞後遺症、脳が見て覚えて麻痺側の足を動かしている。
 
左足の麻痺は相当重い。家の中は壁を伝いながら歩いている
健常の時は体勢を動かすとき無意識で足も動かしているが脳梗塞で麻痺した足は
足元を見ないで動かすと足がついてこない。
「あれあれ~!」という感じで重心が崩れて倒れてしまう。
 
歩いている時ダブルタスクも危ない。
骨折してから一年後にも転倒した。
私がリモートピアノレッスンでタブレットを操作して
夫のタブレットで確認してもらおうとした。
距離が近いのでハウリングをおこす。
距離を離して確認しようと自分の部屋の入り口のところまできたが、
足を見ないで体勢を変えようとして、転倒。
 
 
タブレットは玄関のたたきに吹っ飛ばしたが頭を打たなくてよかった。
ヒビも入らなかったが長い間肋骨と肘、左大腿骨側の内出血があった。
 
 
健常者は健康な時は何も考えずに歩いているが、
骨折や筋肉痛などあると歩行に不自由を感じる。数日だといいが長く続くとめげる。
夫はある日突然左手足が麻痺して歩行に困難をきたした。
家の中を移動する時でさえ、毎日精神力と闘っているかがわかる。

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